過去ログ - ビッチ
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45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/01(土) 21:51:28.97 ID:JedZn9S4o

「何の話してるの?」

 昼休みの学食のテーブルで僕と兄友が昼食を取っていると女さんが兄友の隣に腰掛けた。

「おお、遅かったな。いやさ、ナオトにもついに彼女ができたって話をさ」

「うそ!」
 女さんは兄友の話を遮って目を輝かせて叫んだ。「マジで? ねえマジ?」

「おう。マジだぞ。しかも富士峰の中学二年の子だってさ」

「え〜。富士峰ってお嬢様学校じゃん。いったいどこで知り合ったの?」

 以前の僕なら一度は本気で惚れて告白しそして振られた女さんのその言葉に傷付いて
いたかもしれなかったけど、実際にこういう場面に出くわしてみると不思議なほど動揺
を感じなかった。

「通学途中で偶然出会って一目ぼれされた挙句、メアドを聞かれて次の日メールで告ら
れたんだと」

 兄友が少しからかうように女さんに説明した。

 確かに事実だけを並べると何だか薄っぺらい感じがする。でもそれが女さんにどうい
う印象を与えたとしても今の僕にはさほど気にならなかった。

「ナオト君にもついに春が来たか。その子との付き合いに悩んだらお姉さんに相談し
なよ」

 女さんが笑って言った。

「誰がお姉さんだよ」

 僕も笑って気軽に返事をすることができた。

「ナオトさあ。今度その子紹介しろよ。ダブルデートしようぜ」

 兄友が言った。

「ああ、いいね。最近兄友と二人で出かけるも飽きちゃったしね」

 女さんも兄友の提案に乗り気なようだった。

「おい。飽きたは言い過ぎじゃねえの」
 兄友が言ったけどその口調は決して不快そうなものではなかった。「そうだよ。四人
で遊びに行こうぜ。昨日イケヤマと彼女が別れちゃってさ。それまでは結構四人で遊び
に行ったりしてたんだけどな」

「イケヤマって兄友の中学時代の友だちだっけ?」

「おう。何か年下の中学生の子と付き合ってたんだけど、昨日いきなり振られたんだ
って」

「イケヤマ君、あの子と別れちゃったの?」

 女さんが驚いたように言った。


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