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608:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/11/22(木) 22:26:32.58 ID:AxDCb+N8o

 意識を失っていたのはどれくらいなのだろう。あたしが意識を取り戻したときにまず感
じたのは身を震わせるような冷気だった。体が冷え切っていて寒い。

 あたしは無意識に身を縮めて暖を取ろうとしたようだ。でも手も足も固定されているよ
うで身動きできない。そのうちピンぼけだった焦点が次第に合ってきてあたしは自分が全
裸でベッドのような場所に仰向けにされていることに気がついた。

 あたしの両腕はまるで万歳をするように頭上に引き伸ばされていて、交差させられた手
首は何かで縛られているようだった。試しに手を動かそうとしても万歳の姿勢から動かす
ことはできない。同様に両足の方も開き気味に固定されていてこちらも全く動かすことが
できなかった。

 あたしは助けを呼ぼうとした。でも声が出ない。気がつくと口中にざらざらとした布の
ようなものが詰め込まれている。かろじうて動かせるのは視線くらいだった。

「気がついたみたいだ」

 どういうわけか今まで気がつかなかったのだけどあたしの顔のすごく近い位置に男の子
の顔があった。彼が言葉を発したのだ。

 あたしは至近距離でその子と目を合わせた。その男の子はあたしから目を逸らした。

「びびってんじゃねえよユウト」

 あたしの姿勢からは見えない位置から別な男の子の声がした。

「びびってなんかねえよ」

「ユウトは中学生とか同じ年の高校生の女には強気なのにな」

 また視界の外で別な子の声がする。この場にはいったい何人の男がいるのだろう。それ
にしても声だけで判断すると周囲にいるのはせいぜい高校生くらいの子だけしかいなよう
だ。

「大人の女だからってびびることはねえって。女帝が好きに苛めていいって言ってるんだ
からよ」

「だからびびってなんかねえよ。そんなことよりいったい俺たちって何を待ってんだよ」

「最初は店長に譲れってよ。どうせ処女じゃねえし別にいいだろ」

 あたしはこのときだいぶ意識がはっきりしていたせいで、初めてこれから自分がこの子
たちに何をされようとしているのか理解した。全裸で縛られているのもそのためだったの
か。あたしはこのとき初めて危機感を感じた。相手が年下の高校生ごときだと思ってこれ
までは完全になめていたのだ。


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