過去ログ - ビッチ
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639:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/11/27(火) 22:41:03.08 ID:26vxZsPMo

 俺は教室の中に足を踏み入れた。室内は冷え切っていて人の気配すら感じない。俺は有
希に教わったとおり、楽譜やテキストが整然と並べられてるロビーのような場所を通り過
ぎて陰鬱な感じがする廊下を通って奥の方に歩いて行った。極力足音を立てないようにし
て。

 木造の小さな二階建ての家のはずなのに思ったより廊下が長い。緊張していたせいかも
しれない。その廊下の両側に小さな部屋がいくつか並び、廊下に面したガラス窓からはそ
れぞれの部屋にピアノが置かれているのが見えた。廊下の突き当たりにドアがある。俺は
の閉じたドアの方にそっと近づいた。

 ドアの真ん中を繰り抜くように小さな正方形の窓があり、中の様子を覗うことができた。
俺はその窓から室内をそっと覗いた。室内には人影があった。もっとも防音になっている
せいで話声や物音は聞こえない。

 二十畳ほどはある部屋の中心にグランドピアノが置かれている。その先のベッドに玲子
の白い細身の裸身が横たわっていた。ベッドと言ったけどよく見るとそれは大きなソファ
のようだった。大きなサイズのソファに仰向けに寝かされているせいか、裸の玲子の姿は
まるで少女のように見えた。

 玲子の両手は万歳するように引き伸ばされて頭の上で両腕を交差するように縛られてい
る。縛られて身動きできない玲子の周りに三人の高校生たちが群がっていた。

 ちょうど俺が室内を覗いたタイミングでそのうちの一人が玲子の体にのし掛かっていっ
た。そいつは両手で玲子の細い足を抱え込むようにして大きく開かせた。

 ・・・・・・話が違うじゃねえか。裸にした玲子を縛って静注することころまでがこいつらの
役目だったはずだ。やはりこのバカたちは我慢できなかったのだ。最初から考慮していた
ことだけど最悪のタイミングになってしまったようだ。

 それでもこいつらにとっては有希の命令は絶対のはずだ。

 そのとき俺はそいつがまだ上下ともに全く服を脱いでいないことに気が付いた。何とか
間に合ったのだ。でも夢中になって玲子にしがみついているやつの熱中ぶりを見るともう
あまり時間はなさそうだ。

 俺は目の前のドアをできるだけ乱暴に大きな音を立てるようにして開けた。

 玲子の上に圧し掛かっていたやつも含め三人の男が突然に乱入した俺の方を見た。間抜
な格好で玲子を押し倒していたやつには見覚えがあった。こいつはユウトだ。

「てめえら誰だよ。何で俺の知り合いをこんなとこに勝手に連れ込んでるんだよ」

 俺は精一杯低い声で威嚇した。こいつらが有希の指示を覚えていれば俺が思ったとおり
の展開になるはずだ。俺は固唾を飲んだ。


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