703:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 23:07:47.81 ID:Upuk+rYRo
叔母さんが僕の頭を撫でている。以前フラバを起こした僕を撫でてくれた明日香や奈緒
のように。それは不思議な安心感を僕にもたらした。
「つらい? あたしの寝室で横になる?」
叔母さんの優しい声がした。
「大丈夫だよ。それよか叔母さん」
「なあに? どしたの」
叔母さんは片手で僕を抱き片手で僕の頭を撫でるようにしてくれている。信頼していた
甥にひどこいとをされた直後だというのに、叔母さんの声はどういうわけかすごく落ち着
いていた。それは昔から僕と明日香の面倒を見てくれていた大人の叔母さんの声だ。
「ごめん。叔母さんにひどいことして・・・・・・」
どんなに謝罪しても許されないことをしてしまったことはわかっていたけど、僕は再び
叔母さんに謝った。
叔母さんが僕の目を見つめた。
「奈緒人、あんた何であたしに謝るの?」
「だって。叔母さんに無理矢理キスするなんて」
「したくなかったの?」
「・・・・・・したかった。でも叔母さんにつらい思いをさせちゃった。本当にごめん」
もう誤魔化せなかった。たとえどんなに軽蔑されたり恐がられたりしたとしても。僕は
自分の中の醜い衝動に身を任せたのだ。叔母さんの気持ちを少しも思いやらずに。
叔母さんが身を屈めてそっと僕にキスした。さっきのキスとは違って叔母さんの唇は一
瞬だけ僕の唇に触れて再び離れた。僕は混乱して赤い顔の叔母さんの顔を眺めた。
「何で・・・・・・?」
「何でって・・・・・・。最初にキスしてきたのは奈緒人の方でしょ」
叔母さんが顔を赤くしたままで言ったけどその目にはもう涙の痕跡はなかった。
「・・・・・・嫌だったんじゃないの?」
僕は間抜な声を出した。叔母さんが微笑んだ。
「嫌じゃなかったよ。あんたに抱かれてキスされたとき、あたしの十年越しの片想いが、
絶対に実現しないと思ってた恋が実った気がした」
「それ、どういう意味?」
「さあ。でも奈緒人が気にすることじゃないよ。もう悩みなさんな」
僕は再び叔母さんにキスされた。今度は僕ももう止まらなかった。戸惑いはあったけど
僕を受け入れてくれた叔母さんに対する衝動が僕の行動を支配したのだ。僕は体を起こし
て叔母さんを抱きしめた。叔母さんの舌が遠慮がちに僕の舌に絡んできた。僕は叔母さん
と体勢を入れ替え叔母さんをソファに押し倒したまま、思い切り自分の方に抱き寄せた。
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