979:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/13(水) 22:54:46.06 ID:kDGj/IPLo
「今日は泊まっていける?」
「無理。奈緒人を迎えに行かなきゃいけないし、先輩だって打ち上げに顔を出さないわけ
にはいかないでしょ」
「君と過ごせるなら打ち上げなんて」
「あたしが無理なの!」
「ひょっとして後悔してる?」
「してる。あたし、博人君を裏切っちゃった」
「・・・・・・泣かないで。君のせいじゃない。全部、僕が悪いんだ」
「もういい。これが最初で最後だから。先輩、もうあたしに連絡してこないで」
「普通の友人同士としてとかなら」
『電話は駄目だけどメールくらいは許してやんなよ』
『もうそんな必要ないじゃない』
『怜菜の気持を知りたいならそうした方がいい。始めちゃった以上は良くも悪くも続けな
いと。中途半端が一番まずいよ』
「・・・・・・電話はしてこないで。メールにして」
「・・・・・・わかった。君がそういうならしつこくはしないよ。大学の頃から本当に君だけし
か愛せなかった。だからメールくらいはさせてくれ」
『出産してから博人君は全然そういうこと誘ってこないもん。考えたって無駄じゃないか
な』
『そろそろ博人だってそういうこと考えていると思うよ。早晩、君のことを求めてくるっ
て。そのときは彼を拒否しなよ。そうしないと好きでもない男に抱かれて博人を裏切った
意味がなくなってしまうから』
鈴木先輩はベッドの上ではそう約束したけど、ホテルの前で別れたその晩にさっそくま
た麻季に会いたいというメールを送りつけてきた。麻季は拒絶の返事を書いてメールを出
した。
『もうあたしのことは放っておいて。先輩とは二度と会わない』
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