過去ログ - ビッチ
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982:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/13(水) 22:56:16.60 ID:kDGj/IPLo

「やだ・・・・・・。駄目だよ」

 結局このときも麻季は心の中の声に従ったのだ。このときの麻季は可愛らしく博人の腕
の中でもがいたので、夫はそれを了承の合図と履き違えたようだった。しつこく体を愛撫
しようとする博人の手に麻季は微笑みながら抵抗していたから。

 このままでは埒が明かない。



『博人を押しのけないと』



 麻季の服を脱がそうとした博人は突然麻季によって突き飛ばすように手で押しのけられ
た。

 一瞬、博人は狼狽してその場に凍りついた。博人にはひどく傷つけられた自分の感情を
を隠す余裕すらなかったようだった。麻季は再び博人の愛撫を拒絶したのだ。

「ごめん」

 それでも博人は麻季に対して謝罪した。何でもないことのように見せようとしているら
しいけど、震えている声が博人の彼女を思いやろうとする意図を裏切っていた。

「ごめん。今日ちょっと酒が入っているんで調子に乗っちゃった。君も疲れているんだよ
ね。悪かった」

「あたしの方こそごめんなさい。博人君だって我慢できないよね」

「いや」

「・・・・・・口でしてあげようか」

 麻季が言った。それは心の声とは関係なく思わず彼女の口から出た言葉だった。

 その言葉に博人は凍りついたようだった。

「もう寝ようか」

 ようやく博人が口にした言葉は、結婚してから初めて麻季が聞くような冷たいものだっ
た。

 博人の冷たい口調に麻季は混乱して泣き始めた。


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