過去ログ - 【聖杯戦争】やる夫はステゴロワイヤーアクションで戦うようです
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◆ylCNb/NVSE
2012/09/02(日) 00:12:12.21 ID:7ShsGcqB0
「協力関係など必要ない。ここで[
ピーーー
]。」
そうアサシンはこの場の全員に言い放った。
平然とした表情を崩さず、息を喘がせる真紅を抱え起こすアサシンに
阿部は「貴様、誰の命令で…」とアサシンを叱責しようと言葉を出しかけて、逆にアサシンに遮られた。
「俺に意見するとは、偉くなったものだ。」
アサシンの様子は、どう考えても従順な下僕ではない。
阿部は表情を崩さぬ使い魔と、すでに顔が青くなり始めた真紅を見合わせて、
まとまらぬ考えを置いて「下がれ!」とアサシンに右手の「令呪」を示して再び強い語勢で命令した。
それでもアサシンは一向に構わないで、むしろ目線は真紅にあって、彼女を物珍しそうに眺めている。
「分かるか。俺の生まれた時代では、肌の白い女や、黒い男たちは王への珍しい貢ぎ物だった。」
「王は俺に命じて、飽きた玩具を捨てるように、俺に始末を言いつけたものだ。」
声には出なかったが、狂っている、とアサシンの口が動いたように見えた。
「二度と誰かに命令されたくはないと思ったが、何の因果か。面白い。」
アサシンはできる夫に向かって血まみれの真紅を投げ寄越すと姿を消した。
次の瞬間、私の身体は数十mは後ろに飛びずさって、やる夫の足元にどっと倒れた。
「マスター!奴は正気のサーヴァントじゃないお!!」
やる夫の言う通りだ。どうやらこいつは生前、よほど主従関係に苦心した様子だ。
だがどんな理由があれ、自分を悲劇の主人公のように考え、浅慮な行動をとる
軽薄な”殺人鬼”に私は強い拒否感を認めた。
再びアサシンが姿を見せる。サーヴァントは霊体化といって、霊体となることができる。
霊体は魔術師しか感知できないのだが、アサシンの姿が見つからないのは、霊体化が原因ではないようだ。
完全に奴は気配を消しているだけでなく、その存在を周囲の人間の意識からくらませている。
奴が意識的に言葉を発する時以外、マスターの阿部を含め、誰も奴の姿を感知できないのだ。
「阿部高和は、利用しようと招き入れた毛唐に返り討ちにあって息絶えた。」
アサシンは無表情のままに、どうだ、ありきたりな筋書きだろう。と吐き捨てるように言葉を投げた。
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