過去ログ - 千早「不器用な私と不器用なプロデューサー」
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91:投下[sage saga]
2012/11/17(土) 10:31:59.35 ID:vmIMZt9+0

「そっか、それは迂闊だったなあ。……まあ、仕方ないか予想外だったし。
 如月さんの言うとおり、俺がここに来たのは理由があるし、
あいつをここから引き離したのもそれを聞かれるわけにはいかなかったからだ。
 で、勿体つける時間もないから早速言わせてもらうと、この近くにあるんだよ」

千早「あるって、何がですか?」

 これは勿体つけているうちに入るんじゃないかと思いながらも、その思いは飲み込んで聞き返す。
 男性は十分に溜めて言った。

「絶好の花火スポットが」

千早「…………はあ。……それで?」

「だから見に来た。それだけ」

千早「……えっ!? ……冗談ですよね?」

「冗談じゃない。本当にそれだけ、これで終了」

千早「……つまり、ここに来たのはその絶好のスポットから花火を見るため。
   妹さんを引き離したのはその場所を知られたくなかったから、ということですか?」

 あまりの拍子抜けな答えに、テントに戻っているべきだったと心底後悔した。



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