過去ログ - 千早「不器用な私と不器用なプロデューサー」
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98:投下[sage saga]
2012/11/17(土) 10:36:58.45 ID:vmIMZt9+0

「だからあえて聞かせてもらう。
 如月さん、アメリカに行くことになったとき、君はあいつになんて言った?
 一緒にいてくれとは言わなかったのか?」

 男性の言葉をきっかけに、ずっと逃げていたあの日のことを思い返す。

千早「……っ、言いましたよ。言ったに決まってるじゃないですか!
   だけど……、その結果が……!」

 忘れるわけがない、ライブをやり遂げた幸福感から一気に絶望までに落とされたあの感覚。
 緊張はあった、不安もあった、けどそれ以上に期待があった。
 しかしそれはあっけなく裏切られた。

「言ったのかい? 本当に?
 一緒にいてくれないか? なんて相手に答えを委ねる中途半端なことものなんかじゃなく、
一緒にいてくれという強い願望……いや、命令を。
 もしも前者のようにあいつに決断をさせたなら、あいつは自分の適当な思い込みが正しいと信じて、
勝手な答えを出すくらい、如月さんだってわかっているだろう?」

千早「それはそうですけど……」

 男性の言うとおり、私が言ったのは来てほしいという願いではなく、来てくれないかという誘いだった。
 だけど、




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