過去ログ - 魔王「覚悟するがよい、魔王よ」 その4
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237: ◆KzQg0Q/KK6[sagesaga]
2012/10/22(月) 01:08:29.64 ID:Gy85Ja+B0
魔女「やっぱし、だと思ってはいたけれど」

僧侶「魔女さん?」

魔女「気づいていませんの? あの小娘姿が消えてますわ」

魔王「小娘というのはこの遺跡へ余たちを連れてきたあの馴れ馴れしい豚か」

女勇者「小さな女の子にも容赦ないって最低だよ」

魔王「ぐふふ、余の性分は元来から悪である。女子供にも容赦するなんて言語道断!」

僧侶「そこまで来ると流石ですね。でも勇者と認められるには皆から好かれる優しい心も必要かと」

魔王「糞喰らえだなァ〜!」

僧侶「ええ、ええ。最初から期待していませんでした…」

エルフ「あの人間の女の子」

魔女「人間だと断定できるのかしら? 何故?」

エルフ「耳が尖っていません」

魔女「判断基準がそこだけって微妙よー?」

戦士「あの子も世界樹の記憶を元に作られた幻だよな」

戦士「最初からいんふぇるのには生物が住んじゃいなかったんだろ? そもそも暮らせそうにない」

エルフ「恐らく。でも今までの幻は私たちを妨害する目的だけの為に生み出されていた」

僧侶「……考えたくはありませんが、もしかしてという点もありますね」

エルフ「あり得る」

魔王「では最初からこの埃っぽーい遺跡の中に閉じ込める魂胆で呼んでいたとな?」

女勇者「そんな事考えられませんよ。私、あの子からは嫌な感じしなかったもん」

魔女「当てにしていいのやら、ですわねぇ。悪いけどあなたぐらいよ、不審に思っていないのは」

女勇者「みんな疑心暗鬼になりすぎなんだよ! 確かに疑う事は大切だって盗賊師匠も言ったよ」

女勇者「でも、信じる事をしないって悲しいだけだよ」

エルフ「優しい。でもそれだけ」

女勇者「……だ、ダメなのかなぁ」


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