過去ログ - 奉太郎「古典部の日常」
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898: ◆Oe72InN3/k
2012/09/29(土) 22:43:36.98 ID:CobecYnF0
気付けば下り坂は終わりを迎え、ゆっくりと視界に千反田の家が見えてくる。

……俺は、答えを出せなかった。

こんな感じは初めてだった。

ヒントは確実に揃っている、しかし……いくら考えても答えが出る気がしなかったのだ。

それはもう……直接、聞くしか無いのかもしれない。

しかし俺はある事に気付いた。

結局、俺は千反田がただの病気では無いと……感じている事に気付いたのだ。

千反田の家が段々とでかくなっていく。

俺はそこで違和感を覚える。

通常なら……この時間、家族で夕飯を食べているか、談笑しているか。

あるいはそれが無い家庭でも、家の明かりはついている。

誰かしらが家には居る筈だ。 そうでは無い家も確かにあるかもしれないが……千反田の家はそういう家の筈。

しかし俺が今見た千反田の家には、それが無かった。

俺はようやく千反田の家の門前に着くと、どこか人気のある場所は無いか探す。

だが、いくら見回してもそれを見つけられない。

奉太郎「……誰も、居ないのか」

そんな、何故誰も居ないんだ。

……俺はあの日、里志にある事を聞いた。

沖縄に行き、三日目の夜。

千反田と伊原が花火をしていた時の事だ。

俺は里志にこう聞いたのだった。


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