932: ◆Oe72InN3/k
2012/09/30(日) 13:43:27.15 ID:eVP4bQtW0
奉太郎「なるほど、それで話し合いの末に決まったのは……」
える「ええ、私です」
える「……当然と言えば、当然だったのかもしれません」
奉太郎「……だが、その話は何故ここまで黙っていた?」
奉太郎「確かにお前の父親が倒れたのは……あまり、言いたくは無かったと思うが」
奉太郎「そこまで黙秘する理由が、あったのか」
千反田は再度、咳払いをした。
繋がっていた手が、少し……強く握られていた気がする。
える「……はい、ありました」
える「折木さんは、回りくどいのは好きでは無かったですよね」
える「ですので、簡単に伝えます」
える「私は、父の後継者として学ぶ事が沢山あるんです」
える「学校では習えない、事です」
奉太郎「……どういう事だ」
千反田は、少し間を置き……口を開く。
える「私は今年いっぱいで、神山高校を辞めます」
何を言っているのかが、理解できなかった。
単語の一つ一つさえ、組み立てられず……文にならない。
ゆっくり、ゆっくりと単語同士を繋ぎ合わせる。
そして、俺は全て理解した。
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