過去ログ - 奉太郎「古典部の日常」
1- 20
937: ◆Oe72InN3/k
2012/09/30(日) 13:46:12.41 ID:eVP4bQtW0
いや、今までよりももっと、近くにあって。

そのまま……千反田は俺の唇に、自分の唇を重ねていた。

実際にはとても短い間だったのかもしれないが、俺にはそれがとても長く感じた。

やがて、千反田は離れていく。

える「……お別れのキスは、少ししょっぱいんですね」

奉太郎「……そうか」

これで本当に、終わりか。

本当に、全部。

……いや、まだだろう。

まだ、まだだろう、俺。

お前には、言うべき事がまだあるだろう。

全部、全部を良い方向に向ける、一言が。

千反田の顔を見て、言えばいいんだ。

後、一年待ってくれるか、と。

千反田の人生に、俺を巻き込んではくれないか、と。

お前の人生を、俺に手伝わせてくれないか、と。

……一緒に、一緒にずっと歩こう、と。

そう言えば、全てが良い方向に行くだろ、俺。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/604.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice