過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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574:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/21(水) 10:45:37.62 ID:mkJ4uCfeo

 でも……。
 身勝手だろうか?
 悲しいと思うのは。
 
以下略



575:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/21(水) 10:46:21.53 ID:mkJ4uCfeo

「落ち込んでるところ悪いけど、ちょっと悪い知らせがある」

「……なに?」

以下略



576:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/21(水) 10:47:00.71 ID:mkJ4uCfeo

「……寂しい、んだけど」

 わたしは掠れた声で言ったけれど、魔法使いは呆れたように溜め息をつくだけだった。

以下略



577:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/21(水) 10:47:51.86 ID:mkJ4uCfeo

「……できるの?」

 とわたしは聞いた。連れてくるってことは、それはつまり、この世界の未来。世界aの、わたしがいた時間に戻ると言うことではないのか?
 それができてしまっていいのだろうか?
以下略



578:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/21(水) 10:48:29.06 ID:mkJ4uCfeo

「お兄ちゃんともう一度会うことは、できない、の?」

 恐る恐る訊ねた声に、魔法使いはさらりと答える。

以下略



579:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/21(水) 10:48:58.69 ID:mkJ4uCfeo

 お兄ちゃんが死ぬのは、わたしの死が原因ではないのかもしれない。

 それは起点にはなるかもしれない。でも、そのあとでお兄ちゃんにわたしが何を言おうと無駄なのだ。
 ようするにわたしは、お兄ちゃんの中に隠れた暗闇を呼び出すスイッチを押してしまっただけなのではないか。
以下略



580:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/21(水) 10:49:25.57 ID:mkJ4uCfeo


 いったい何がお兄ちゃんを苦しめているんだろう?
 それはわたしにはどうしようもないものなんだろうか?

以下略



581:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/21(水) 10:49:58.63 ID:mkJ4uCfeo

 結局わたしは、お兄ちゃんに会うことを選ばなかった。なぜだろう?
 本当に、なぜなのだろう? どちらにしたってわたしは死んでしまう。
 わたしはなぜ、お兄ちゃんに会いに行けないのだろう?
 会って訊ねることができないのだろう? なぜ死んでしまうのかと。もちろんそんな問いを直接ぶつけたって仕方ないのだけれど。
以下略



582:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/21(水) 10:50:24.80 ID:mkJ4uCfeo
つづく

今年中に終わるといいんですが


583:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2012/11/21(水) 13:14:46.04 ID:j2PAkYhRo

再来年まで続いたって構わないよ


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