過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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626:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/27(火) 14:33:43.70 ID:0XXjShCvo

 手を少し握る。彼女は不思議そうに握り返してきた。

「この子はあの子とは違うから」

 と僕は言ったけど、きっと魔女の質問の答えにはなっていなかっただろう。それは自分自身に言っただけの言葉だった。
 僕には予感があった。きっとこの僕の行動が、誰かにとっての悲劇を呼ぶ原因になる。 
 でも僕には、彼女の手を握ることが、どうしても悪いことだとは思えないのだ。

 魔女は疲れ切ったように溜め息をついた。

「分かった。ほんとにもう。仕方ないんだから」

 呆れた調子のその声音は、なんだか楽しそうにも聞こえた。彼女がそんな声を出すのは意外だった。

「何食べる?」

「面倒だし、ハンバーガーでいいんじゃない?」

「……そこで手抜くかな」

 そのような運びで、僕らはファーストフード店を目指すことになった。




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