過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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627:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/27(火) 14:34:10.28 ID:0XXjShCvo


 


 水滴の音で、わたしは目を覚ました。
 
 目を覚ますと、それまでわたしと手を繋いでいた誰かはいなくなってしまっていた。
 夢だったのだ。でも、手のひらにはかすかに、その感触が、体温が、残っているような気がする。
 もちろん、そんなのはわたしの錯覚、妄想に過ぎない。現実には、わたしは誰とも手を繋いでいない。 

 頭がずきずきと痛む。何かが静かに体の中でうねっているような気がした。
 何かがおかしい、とわたしは思う。身体を起こそうと手をつくと、床は冷たいコンクリートの感触がした。
 ぽつり、とまた水滴の落ちる音。ぼやけた視界をどうにかするため瞼を擦りながら周囲を見る。
 薄暗くて、ひどく肌寒い。
 
 水の気配がする場所。
 ここはどこだろう? わたしは、なぜこんな場所にいるんだろう。




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