過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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695:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/12(水) 15:38:26.96 ID:lrkQRkuKo





 浴場を出て着替えを済ませる。最後に"わたし"の姿を何度か探したのだけれど、結局見つからなかった。
 まさか本当に自分の内面と対話してたわけじゃないだろうけど。

「うーん」

 疑問にうなりながら鏡を見て、タオルで髪をぬぐう。
 風呂は心の洗濯といいまして。

「まいっか」

 我ながら軽い。
 お風呂に入って自分と対話を済ませて、もう頭なんてからっぽでいい。
 ……ともいかない。これからどうするかだけでも決めておかないと。
 
 とりあえず……服屋にでも向かおうか?
 代えの服もないわけだし。
 
 でも、わたしとケイくんに関しては、別に平気なのだ。魔法使いのサポートが受けられることになっている。
 だから、服は汚れないし、汚れたとしてもすぐに戻るのだと言う。
 
「というより、体がばらばらに千切れたって五分経てば治るよ?」

 と魔法使いは言っていた。これはケイくんは無理。わたしだけ。
 つまり死んでいるから、これ以上死ねないってことだ。 
 でも、じゃあ、動けるのって矛盾してる。

 そういうこじつけじみた辻褄あわせって、なんだかすごく居心地が悪い。




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