過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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824:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/05(土) 15:01:29.39 ID:Y3rLkBTKo





  
 わたしは、だから、彼が望んだとおり、"イケニエ"になって。
 わたし以外の人間に未来を残した。

 手を繋いでくれる人のいない世界は、おそろしいだけの世界は、生き延びたところで結局不要だった。
 だからわたしは川に身を投げた。

 あのとき拾った財布を持って。

 すると不思議なことが起こった。
 目をさましたとき、わたしは魔法使いの控室にいた。

 そこで起こっていることを知り、もう一度あの人に会えることを期待した。

 でもそれはできなかった。さまざまな事情から。
 これはあとになって、まったくの見当違いをしていたと気付くことになるのだけれど。
 
 でもまぁ、その話についてはいいだろう。
 とにかくわたしはあの人に会いにいくことができなかった。

 できなかったから、せめて、辻褄を合わせようとした。

 過去の記憶を擦り合わせて、なんとか辻褄を合わせようと。
 それは混乱していたし、入り組んでいたが、結果から逆算すれば不可能なことではなかった。




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