過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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851:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/09(水) 13:15:41.39 ID:mi0scknjo

 だが魔法使いは、もともと新しい分岐を成立させる気などなかったのだという。
 要するに彼女は、客観的な立場であったからこそ、新しい分岐を作り出すことの不毛さに気付いていた。
(のちに自らも、まんまと不毛さに飲み込まれてしまうわけだが)

 だからこそ姪に対してもろくな説明をせず、ただ過去に放り投げた。
 放り投げた時間だって適当だった。死んだ彼女の歳と、叔父の歳が、だいたい重なるくらいの時間。
 適当に。

 でも、魔法使いにとって、その後に起こることはほとんど予想外の連続だった。

 まず、僕を含む三人の人間が、魔法使いの魔法に巻き込まれる。
 ふたりは姪の意思によって。もうひとりは偶然にも。
 
 僕を除くふたりのうち、ひとりは、"本来の叔父"の過去。
 これが魔法使いに混乱をもたらしたもっとも大きな理由だったという。
 魔法使いはこの"本来の叔父"に並々ならぬ執着を持っていた。
  



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