過去ログ - 姪「お兄ちゃんのこと、好きだよ?」男「……そう?
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852:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/09(水) 13:16:10.34 ID:mi0scknjo

 理由は分からない。
  
 彼を巻き込むことに、当初は忌避感を抱いていた魔法使いだったが、やがてとある可能性に気付く。
"この彼に、この世界で何かを与えることができれば、彼の未来にも何かの希望ができるかもしれない"
 たぶんそんなところだったはずだ。

"本来の叔父"の境遇を僕は知らないが、それを魔法使いは変えられるかもしれないと思ったのだ。
 それまでにその行為の不毛さを客観視していた自分を棚に上げて。

 そしてもうひとりは、"本来の叔父"が居た世界の、幼い姪。

"本来の世界の叔父"が作り上げた"二つ目の世界"。
"二つ目の世界の未来の姪"が生み出した"三つ目の世界"の分岐。

 そこではありとあらゆる抽象的な願望や抑圧が形となって現れた。
 人々の感覚はある種のパイプによって無作為に共有された。
 
 彼は彼の前にあらわれ、少女は姿を消し、少女が姿を現し、彼女は現れて消えた。
 事態は結局一旦の収束を見せる。

 おそらくはそうだったはずだ。




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