176: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:09:35.08 ID:TvJv0Pak0
全く勝負にならなかった……。
計2ラウンドを費やした訓練も空しく、千反田の機体は頓珍漢な動きを繰り返すばかり。
最後に沈んだ自分の機体を見て、千反田は言ったものだ。
177: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:10:37.43 ID:TvJv0Pak0
そのあとも色々見て回ったが、千反田は、メダルゲームに一際強い関心を示した。
える「この増やしたメダルは、どう使うんですか?」
奉太郎「またメダルゲームに注ぎ込んで、更に増やすんだ」
178: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:11:43.92 ID:TvJv0Pak0
える「ふぅ……、流石に疲れました」
奉太郎「何か飲み物でも買うか?」
える「そうですね。喉も渇きましたし……。……あっ!」
179: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:12:44.17 ID:TvJv0Pak0
帰り道。俺は千反田を家まで送ることにした。
奉太郎「すまん、千反田。大口叩きながら結局取れなかった」
える「そんな……。わたしの方こそごめんなさい。三千円も使わせてしまって……」
180: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:14:25.10 ID:TvJv0Pak0
いかんいかん。俺がこんな顔をしていては。
せっかくのデートなのに、千反田まで曇らせるわけにはいかない。
手を握ろうと、手を彷徨わせる。だが千反田は。
181: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:15:43.59 ID:TvJv0Pak0
奉太郎「千反田」
える「何ですか?」
奉太郎「今日は楽しかったか?」
182: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:16:44.26 ID:TvJv0Pak0
景色が田園風景に変わりつつある。
千反田の家までは、まだもう少し距離がある。
時間は5時前だが、大分日は傾いてきた。
183: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:17:47.63 ID:TvJv0Pak0
千反田は、言うべきか少し迷っているようだったが、やがて決心したように口を開いた。
える「わたし、今日折木さんに言おうと思ってました。
……泊まっていってくださいって」
184: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:19:21.34 ID:TvJv0Pak0
奉太郎「お前は少し急ぎすぎだ。俺は何処へも逃げたりしないぞ。
無理をすることはないんだ。お前なりにゆっくり答を見つければいい」
える「折木さん……」
185: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/17(月) 14:20:38.36 ID:TvJv0Pak0
何だろう。まだ何かあるのだろうか?
える「図々しいお願いだとは承知しているのですが……。その、キス、してくれませんか?」
そう来たか。
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