過去ログ - 奉太郎「38度9分か……」
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261: ◆axh.jP1Twpjg[saga]
2012/09/29(土) 00:08:22.32 ID:i9ZekBNR0
次の日の昼休み、千反田と出会った。

千反田は俺の姿を認めると嬉しそうに駆け寄ってくる。可愛い奴だ。だが廊下は走るなよ。

える「折木さん、明日が楽しみですね!」

奉太郎「ああ、そうだな」

える「折木さん、何か食べたい物ありますか?」

奉太郎「え?」

える「明日はわたしが皆さんの分のお弁当を作りますから。折木さんの好きな物を入れられたらと思って……」

奉太郎「そうか、悪いな」

える「いいえ、ちっとも。で、何か好きな物、ありませんか?」

千反田は例のキラキラした瞳で見つめてくる。

奉太郎「食べやすい物がいいな」

途端に千反田の目がジトッとしたものに変わる。

える「……折木さん?」

奉太郎「い、いや、冗談だ。おにぎりだといいよな。あとは煮物か」

える「はいっ。おにぎりと煮物ですね! ……うふふ、腕が鳴ります」

千反田はいつになく張り切っている。俺はその瞳に密かな闘志を見て取った。

える「楽しみですね、折木さん!」

二度目だ。よっぽど楽しみなんだな。

える「それでは折木さん、また放課後お会いしましょう」

奉太郎「ああ、またな」

俺は駆けていく千反田の後姿を見送った。廊下は走るなよ……。



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