過去ログ - 奉太郎「38度9分か……」
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93: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:30:52.49 ID:La4hkDje0
千反田は、いた。

える「あ、折木さん」

千反田が嬉しそうに立ち上がる。
以下略



94: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:32:53.68 ID:La4hkDje0
える「……それで福部さんったら、可笑しいんですよ。摩耶花さんに……」

千反田は先ほどから、楽しそうに話しかけてくる。

だが俺は、相槌もそこそこに、半ば別のことを考えていた。
以下略



95: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:34:53.73 ID:La4hkDje0
える「折木さん?」

千反田が顔をズイッと近づけてくる。

奉太郎「な、何だ」
以下略



96: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:36:53.43 ID:La4hkDje0
そうは言うが、一体どう言ったらいいものか。

奉太郎「あー、千反田。その、な……」

える「はい」
以下略



97: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:38:53.80 ID:La4hkDje0
奉太郎「だけど、俺はお前の気持ちにどう向き合ったらいいか、わからない。
   どうやったらお前の気持ちに応えられるか、わからないんだ。
   俺はお前を、抱きしめたいと思う。キスしたいと思う。繋がりたいと思う。
   だけどそんなのは俺の勝手だ。
   自分の欲望を満たすだけじゃ、相手の気持ちに応えるなんて、遠く及ばない」
以下略



98: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:40:52.86 ID:La4hkDje0
える「折木さん、そんなこと考えてたんですか……」

千反田は、深く息を吐くと話し始めた。

える「いいえ、折木さんは誰よりも真摯な人です。わたし、正直言って感動で胸が震えてしまいました。
以下略



99: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:42:54.46 ID:La4hkDje0
える「わたしは、折木さんが自分勝手だとか、相手のことを考えないとは、思いません。
  というか、折木さんはいつも他人のことばっかりです。
  もっと自分にわがままになってください。その方がわたしも嬉しいんですから」

奉太郎「……そんなもんかな」
以下略



100: ◆Oe72InN3/k
2012/09/11(火) 22:44:34.27 ID:MkGkV/2s0
レスありがとうございます。

以前、前作読んでました。

支援します!


101: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:44:53.98 ID:La4hkDje0
奉太郎「ふあ〜あ」

俺は大きく伸びをすると、向かいに座る千反田に声を掛けた。

奉太郎「ありがとう、千反田。何だかすっきりしたよ。憑き物が落ちた感じだ」
以下略



102: ◆axh.jP1Twpjg
2012/09/11(火) 22:47:00.47 ID:La4hkDje0
える「え」

千反田の動きが止まる。

える「え、え、えええぇーーー!?」
以下略



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