過去ログ - 異形使い「あなたを追ってここまで来た!」
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37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/18(火) 16:29:26.04 ID:BQI/53GXo

 要するに、常人たちは異形使いが怖いのだ。
 その昔は異形狩りと呼ばれる迫害が頻発していたと聞いたことがある。
 国が異形使いの人権を明確に規定し、彼らを集めた異形部隊と呼ばれる組織を発足するまでそれは続いたとか。

 異形使いは国によって保護されている。
 反対に、この荒れ果てた世界において、国は異形部隊という切り札によって存在をなんとか維持している。
 つまりはぎりぎりの共依存ということだ。

 棘のある視線を浴びながらティナは軍の公舎に向けて通りをあるいた。
 姿勢は真っ直ぐに。ただ、視線はどうしても下がり気味になった。

「気にしてると身が持たんぞ」
 横を行く老人が言う。
「もう半年じゃ。いい加減慣れとけ」

 ティナは無言で足を進めた。



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