過去ログ - 槍兵「竜騎士になりたいんです」 役所「無理です」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[saga]
2012/09/17(月) 20:43:52.16 ID:6CL/DRn00
―――城内 庭園
姫「竜騎士様、調査団の隊長に任命されたと聞きました。 おめでとうございます」
竜騎士「ありがとうございます、姫様。 見事成果を上げ、国の更なる発展に貢献できるよう努めます」
姫「ええ。 竜騎士様ならきっとやり遂げると信じております。 お早いお帰りを・・・・・・無事をお祈りしています」
竜騎士「・・・・・・いかがなされました?」
姫「・・・・・・え?」
竜騎士「表情に、陰りが見て取れます。 お声も、いつもの姫様とは違い沈んだご様子。 何か、お悩みが?」
姫「・・・・・・竜騎士様は、時々ではありますが、普段では想像も出来ないほど、私の機微に気づかれますね」
竜騎士「手厳しいですね。 本当のことであるのがお恥ずかしいことではありますが。 しかし、姫様の事は常に考えていますよ」
姫「ふふっ。 お上手ですね」
竜騎士「本心です」
姫「ええ。 承知しています。 でなければ、私もここまで惹かれることもなかったでしょう」
竜騎士「ならば、この時々にしか発揮しない鋭さと口上に磨きをかけなくてはなりませんね」
姫「恋路に鋭すぎる竜騎士様というのも、想像できません。 竜騎士様は、竜騎士様のままでいて下さいませ」
竜騎士「はい。 私もその様な自分は想像できません」
姫「ふふっ」
竜騎士「とはいえ、このまま姫様の悩みを知らずに国を離れては、任務に支障がでることでしょう」
姫「ご冗談がお上手ですね」
竜騎士「姫様」
姫「・・・・・・」
姫「・・・・・・竜騎士様は、最強の騎士。 これまでも、これからも、戦場に身を置かれるのでしょうね」
竜騎士「それが、竜騎士の宿命ですから。 竜と契約を交わしたときから、この身は戦いの場にかり出されることは必然となりました」
竜騎士「象徴性としても、能力としても、遊ばせておく理由など無いのですから。 しかし、後悔はしていません。 この力で、魔物達から多くの民を救うことが出来たのです」
姫「きっと、そう仰られると思いました。 いえ、存じていました」
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