7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:43:58.30 ID:+1h5mk+to
  
 でも、これでよかったんじゃないかなぁ。 
  
 ふとそう思ってしまう時がある。 
  
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:44:47.87 ID:+1h5mk+to
  
 それだけならまだしも、 
 男の人が苦手な私は、仕事先の人はおろか、 
 プロデューサーとまともに話すのでさえ、普通では考えられないような時間をかけた。 
  
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:45:42.81 ID:+1h5mk+to
  
 プロデューサーは、毎月の第三水曜日に私とミーティングをしてくれた。 
  
 実際はミーティングと称して、 
 買ってきたお弁当を事務所で食べて、 
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:46:11.26 ID:+1h5mk+to
  
 そのまま腕を上げて、お気に入りの腕時計を確認する。 
  
 もう事前に言われていた時間だ。 
  
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:46:45.81 ID:+1h5mk+to
  
 何をして時間をつぶせばいいんだろう。 
  
 誰かに電話でもしようかなぁ。 
  
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:47:12.75 ID:+1h5mk+to
  
 ダメダメ。このままだと寝ちゃいそう。 
  
 せっかくだから、しっかりお化粧しないと。 
  
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:48:31.00 ID:+1h5mk+to
  
 仕事以外では、あまりお化粧はしないんだけど今日はしっかりやろう。 
  
 肌に薄くファンデーションを乗せる。 
  
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:48:57.24 ID:+1h5mk+to
  
 息を切らせたプロデューサーが事務所に入ってきたのは、 
 お化粧を終わらせてから三十分後だった。 
  
 「ごめん。待った……よな」 
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:50:01.40 ID:+1h5mk+to
  
 「一人で待ってて、退屈だったろ。 
 今日は取材と撮影一本ずつだっけ」 
  
 「はい」 
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/17(月) 14:50:42.43 ID:+1h5mk+to
  
 「戸締り、完了っと」 
  
 プロデューサーが、わざとらしく指さし確認をして歩き出した。 
  
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