過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その2【土方×もっさん】
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888:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2013/12/15(日) 10:02:43.67 ID:WZynKHge0
「貴様からあの話を聞かされたときに、私の心に浮かんだのは怒りであった」

確かに私の話を聞いた時の少佐の怒りようはすさまじかった。
なればこそ母に窘められることになったわけだが。

「だがな、それと同時にわずかながら一つの思いも浮かんできたのだ。奇しくも長官閣下と逆のな」
「……と、申されますと?」

少佐は少し考えをまとめるように沈黙したのち、話し出した。

「長官閣下は貴様の存在が私の海軍での将来の邪魔となりうる、と仰った。だが、私は海軍内で栄達を望もうとは思わん。ウィッチを引退したら退役しようとすら思っているほどだ」

あの山中での生活の際も、少佐はそのようなことを言っておられたのを思い出す。

「海軍に残るとしても、長官だの司令だのと言う立場が私にふさわしいとは思えん。…………だが、貴様は違う」

そう言うと、少佐は私の顔を正面から見つめてきた。

「貴様には土方伯爵家次期当主としての立場もある。それは私の抱えるものなどよりもはるかに大きなもののはずだ」
「それは……」
「そして、今の貴様の立場は……私の従兵と言う立場は、そう言う貴様の将来にとってなんら寄与していない……はっきり言えば無駄だ」
「少佐!」

少佐の言葉を遮るように声を上げる。
しかし少佐は私の言葉など耳に入らなかったかのごとく続ける。



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