過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その2【土方×もっさん】
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坂本圭助
◆SWi.TNPI7Y
[saga]
2013/12/15(日) 10:03:12.56 ID:WZynKHge0
「だから私は思ったのだ。長官閣下のお言葉とは逆に、私の存在こそが貴様の将来の邪魔をしているのではないか、共に居ることで不利益を被るのはむしろ貴様ではないか、とな」
「そんなことはございません!」
「…………うむ。その言葉、嬉しく思う」
少佐は私の言葉に小さく微笑む。
「だがな、決めるのは貴様だ土方。…………いや、土方伯爵家当主候補、土方圭助殿、後悔のないような決断をなされよ。私はどのような結果でも貴殿の判断を尊重すると約束する」
そう言って少佐は私に向けて敬礼をした。
月明りに照らされた少佐のお姿は、一幅の絵画のような神聖性を帯びて見える。
その瞬間、私の心は決まった。
いや、それ以前から決まっていたのだ。
その決心が私の意思として定まった、と言うべきか。
「ありがとうございます。少佐」
「なに、礼を言われるような筋合いの話でもない。それにペリーヌも言っていたが、宮藤たちの落ち込む顔は見たくないしな」
そう言って少佐は小さく笑う。
……やはり私の主はこの方しかおられない。
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