過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その2【土方×もっさん】
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933:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/11(土) 22:07:24.24 ID:pFymlYf00
「……ん?」

しかし、数歩歩いたところで少佐が不意に立ち止まる。
少佐の視線の先には、直立不動で敬礼したまま緊張したした面持ちで少佐に視線を送る一人の少女の姿があった。
……どうやらこの廊下で少佐を待っていたようだ。
以下略



934:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/11(土) 22:08:04.56 ID:pFymlYf00
「……おお、済まなかったな土方。彼女は服部静夏。私が兵学校に勤めていた時の生徒だ」
「土方圭助兵曹であります。少佐の従兵を務めさせていただいております」
「ああ……貴方が」

しかし、私の挨拶に対して服部軍曹が私に向けてきた視線はどこか余所余所しい、冷たいものであった。
以下略



935:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/11(土) 22:08:38.16 ID:pFymlYf00
「それでは、坂本教官」
「あ…………ああ。達者でな、服部」
「はい!坂本少佐も欧州でのさらなるご活躍をお祈りしております!」

そう言って私に一瞥すらくれることなく、服部軍曹は去って行かれた。
以下略



936:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/11(土) 22:09:13.56 ID:pFymlYf00
「お帰りなさいませ、旦那様」

山川さんの声に迎えられ、私は屋敷へと帰りついた。
私と坂本少佐の表情から、上手くいったことを察したのであろう、迎えて下さる方々の表情も明るい。
そんな皆様方に、私は鎮守府での顛末を手短に報告する。
以下略



937:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/11(土) 22:09:53.03 ID:pFymlYf00
「……圭助さん」

奥の部屋よりやってきた母が私に言葉をかける。
私の気持ちはどうあれ、私の行動は土方家と母の名に泥を塗ったことは間違いない。
私は母の前まで歩くと、深々と頭を下げた。
以下略



938:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/11(土) 22:10:27.53 ID:pFymlYf00
その夜のこと。
昨日とは違った意味で眠れなかった私は再び自室を抜け出し、昨日坂本少佐と出会った庭へとやって来ていた。
……何の期待もしていなかった、と言えば嘘になる。
だから、庭にたたずむ人影を見かけた時は大きく心臓が跳ねた。
しかし、私の足音に気付き月光の下振り返った人影は、私の予想とは異なっていた。
以下略



939:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/11(土) 22:11:08.85 ID:pFymlYf00
あれは501が歳結成された日の夜のこと。
少佐のお言葉を誤解した中尉によって、私は一度生死の境をさまよったことがある。
中尉もあの時のことを思い出したのか、きまり悪げに視線を外した。

「あ、あの時はその……申し訳ございませんでしたわね」
以下略



940:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/11(土) 22:11:47.13 ID:pFymlYf00
「もちろん上官と従兵と言う立場でははっきりと言えないこともあるのは分かっております。ですが、そう言う曖昧な状態のままでよいわけではないこともご承知ください」
「は」
「…………そう怖いお顔をするものではないですわ。別に圭助さんを責めているわけではないのですから」

そう言ってペリーヌさんは微笑む。
以下略



941:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/11(土) 22:12:19.92 ID:pFymlYf00
「み、美千子?」
「あ、あの……申し訳ありません…………その」
「ずっとそこで聞いておられましたわね」
「え、えっと…………」

以下略



942:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2014/01/11(土) 22:16:14.50 ID:pFymlYf00
……と言う所でここまでです。
皆様、明けましておめでとうございます、
このSSも始まってから2年以上が過ぎました。
まさかこんなに長く続けることができるとは。
これも、レスを下さる皆様のおかげと日々感謝しております。
以下略



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