51:視点:黒い翼の少女 ◆H5DcZ7AtN.[sage saga]
2012/10/09(火) 20:01:56.55 ID:FggiU8MDO
消えた、若しくは上書きされたと思っていた“この世界本来の私”が残っている。
その事に私は驚きを隠せない。
あの子は、覚悟の仮面を被る前の私も受け入れくれたのだろうか。
もしそうなら、この姿のままで迎えを待つのも悪くない。
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/10/09(火) 20:03:37.02 ID:FggiU8MDO
「それはそうと、どうすればいいのかしら?」
目の前には見覚えの無い画材の山。それは、あまり広くないこの部屋をより狭くしている。
ちなみに私自身には特に絵の素養は無い。恐らく、もう一人の持ちものだろう。
ただ、彼女の件は明日にすると言ったのが、こちらであるので、それを破るわけにはいかない。
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/09(火) 20:04:50.71 ID:FggiU8MDO
久しぶりにぐっすり眠った気がする。ただし、目覚めたのは白い部屋の中。
いつの間にか人格が入れ替わっていたらしい。
──ふみゅっ──
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/10/09(火) 20:06:35.23 ID:FggiU8MDO
いつまでも目の前にいる白い物体と一緒に過ごすのは嫌なので“私”に協力を願うことにする。
《おはよう。よく眠れた?》
《──っ!!……。あ、あまりよく眠れませんでした……》
55:視点:白い翼の少女[sage saga]
2012/10/09(火) 20:09:59.56 ID:FggiU8MDO
ソウルジェムを握りしめ、背中の翼を広げます。そして、異空間と繋げるイメージ。
すると、キュゥべえが、翼の中から放り投げられてきました。
《何があったんですか?ぼろぼろになってますけど……》
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/10/09(火) 20:11:26.97 ID:FggiU8MDO
《何度も言うけど、私は暁美ほむら。多分、貴女と同じ存在。
数えきれない繰り返しの中で変わってしまった貴女自身。
少し、昔話をしましょう。あまり楽しくない話だけど》
《何を言って──》
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/09(火) 20:13:32.20 ID:FggiU8MDO
《まさか。話は最後まで黙って聴いてなさい》
《──“願い”によって時を遡る力を手に入れた彼女は、出会いをやり直しました。数えきれなくなるくらいに──。
何故なら、“友達”に課せられた死の運命は、そう簡単には覆すことが出来ないものだったからです》
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/10/09(火) 20:16:17.30 ID:FggiU8MDO
《……ちなみに、貴女は何を願って魔法少女になったのかしら?》
《──自分自身を変えたい。誰にも頼らないでいられるような私になりたい……》
《……貴女が魂を差し出し、願った事を否定するつもりはないけど、あまりいい事ではないわ。
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/09(火) 20:18:09.97 ID:FggiU8MDO
《そうかしら?さっき画材をしまっている時に、面白いものを見つけたわ。
物のやり取りをする為の鏡に砂時計がついている。きっと、この砂が落ち切った時に“ひっくり返る”はず──》
《……ちなみに、その鏡から貴女自身が、出ることは出来るんですか?》
60: ◆H5DcZ7AtN.
2012/10/09(火) 20:22:40.52 ID:FggiU8MDO
今日の分はここまで。
もしかしたら読みにくかったり、話の流れについていけなかったり、するかもしれない。
最後まで頑張るので、生暖かく見守って欲しい。
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/10/09(火) 20:24:49.54 ID:Vfh/TwuIO
乙
試験勉強大丈夫なのか果たして
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