過去ログ - ほむら「アリゾナは」杏子「今日も暑い」
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◆2GQkBO2xQE
[sage]
2012/10/06(土) 10:27:01.33 ID:8zkiALdPo
「それにしてもさっきはたまげた。うちの孫は昔は随分と大人しい子で、あたしゃ将来やってけるのか心配だったんだけども……
まさかお嬢さん達と取っ組み合いの大喧嘩とは……あんたら二人も大したもんだねえ!」
「も、申し訳ありません……。扉はきちんと弁償させていただきますので――」
「あっはっは! いいってことさホムラ! 年を取って腰が曲がれば、したい無茶だって出来なくなるさ。
若い内に出来る無茶はなんでもしなさい。……ジョディ。あんたが喧嘩するようになったなんて大したもんだよ!」
肩を揺らして豪快に笑うアンは、カウンターの脇でタンブラー類を磨く孫娘、
――先ほど二人に襲いかかってきた赤い肌の少女、ジョディ・スパイククローに、ばちんとウインクをした。
「うっ……ごめんよ。事情はどうあれ、話も聞かないで殴りかかったのは事実だし……」
「……いいえ。こちらこそ、連れが狼藉を働いたことを改めてお詫びさせていただくわ」
ばつが悪そうにしながらも、しっかりと二人を見て頭を下げるジョディに、二人も素直に返礼した。
「いや、ホムラも大概だったけどね」
「そうだそうだ。てめぇだってあんだけ暴れたくせになに言ってんだ」
「あんたは一番ひどかったよ。ちょっとは自重しな」
「あー、悪かった悪かったぁー。アイムソーリー、ドモ・ゴメンナサーイ」
「どうも似たもの同士の二人みたいね……ふふっ」
子供染みた言い合いをする三人の口元には小さな笑みがあった。
先ほどの乱闘劇の後のこと。
事態の説明を求めたアンに対して、ジョディは合わない鍵をいじくり回している二人を泥棒だと思って飛びかかり、
勢い余ってドアを破壊、そのまま殴り合いに発展したと説明した。
自分の非を真っ向から認め、敢えて自分に不利な証言をするというその心構えにほむらと杏子は感服し、
アンのいないところでこっそりと頭を下げ合った帰結として、こうして互いに認め合う関係が構築されたのである。
「……しっかし、アメリカってのは器がデカいねぇ。七ドルでこんだけたらふく食えるんだもん」
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