過去ログ - 杏子「ホグワーツ?」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]
2012/09/28(金) 09:39:56.15 ID:egDxkjz6o
 ジンにかけてはミセス・コールが初ではないことが、たちまち明らかになった。二つのグラスにたっぷりとジンを注ぎ、自分の分を一気に飲み干した。あけすけに唇を舐めながら、ミセス・コールは初めてダンブルドアに笑顔を見せた。その機会を逃すダンブルドアではなかった。
「杏子はどんな子ですか?」
「おかしな女の子ですよ」
「ええ」ダンブルドアが言った。「そうではないかと思いました」
「赤ん坊のときもおかしかったんですよ。そりゃ、あなた、ほとんど泣かないんですから。そして、少し大きくなると、あの子は……変でねえ」
「変というと、どんなふうに?」ダンブルドアが穏やかに聞いた。
「人とまるで関わろうという気が無いんです。同じ赤髪赤目で姓まで同じあのヘルパ―だけは別ですけど。それでもって――」
「それで?」
「たまに人と話すと不思議な力をもつんです。あの子の言ったことはみんな信じ、命令には従わせる。ほかの子たちからは怯えられています」
「ほう」
「あの子がいなくなっても残念がるのはあのヘルパーだけでしょう」
「当然おわかりいただけると思いますが、杏子を永久に学校に置いておくというわけではありませんが?」ダンブルドアが言った。
「ここに帰ってくることになります。少なくとも毎年夏休みに」
「ああ、ええ、それでも錆びた火掻き棒で鼻をぶん殴られるよりはまし、というやつですよ」
 ミセス・コールは小さくしゃっくりしながら言った。ジンの瓶の半分が空になっていた。
「あの子にお会いになりたいのでしょうね?」ミセス・コールは以外にも、シャンと立ち上がり言った。
「ぜひ」ダンブルドアも立ち上がった。


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