53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/30(日) 12:34:49.91 ID:eSSveo1wo
「それではお嬢さん方。拝見しましょうか。どなたから?」
老人は銀色の目盛りの入った長い巻尺をポケットから取り出した。
「はい!はい!私から!美樹さやかから!」さやかが言った。
「どちらが杖腕ですかな?」
「私右利きです」
「腕を伸ばして。そうそう」
老人はさやかの肩から指先、手首から肘、肩から床、膝から脇の下、頭の周り、と寸法を採った。
測りながら老人は話を続けた。
「美樹さん。オリバンダーの杖は一本一本、強力な魔力を持ったものを芯に使っております。
一角獣のたてがみ、不死鳥の尾の羽根、ドラゴンの心臓の琴線。
一角獣も、ドラゴンも、不死鳥もみなそれぞれに違うのじゃから、オリバンダーの杖には一つとして同じ杖はない。
もちろん他の魔法使いの杖を使っても、決して自分の杖ほどの力は出せないわけじゃ」
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