47: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/03(水) 13:43:10.13 ID:KNNecZwLo
「ん、じゃあそうしようか。……まずは、あたしの質問に今度こそ答えてもらうよ」
「答えられるところといえば、これくらいね」
先のアクアの質問を思い出しながら、マミは静かに口を開いた。
人の世に災いと絶望をもたらす存在であり、結界に潜み、今尚多くの人の命を脅かしている存在である、魔女。
そしてその魔女と戦うために、キュゥべえと契約する事で生まれる存在。救いと希望をもたらす魔法少女。
「なーんか、胡散臭い話だね。希望や願いをちらつかせて、人を戦わせるだなんてさ」
アクアはなぜか不機嫌そうな表情で、鼻を鳴らしてそう言った。
「確かにそう見えるかも知れないけど、その願いで救われた人もいるのよ。
その結果、魔女と戦う定めを背負う事になったとしても」
「あんたもそのクチ、ってわけ?」
その言葉にマミは一瞬言葉に詰まる。それでもすぐに言葉を次いで。
「……否定はしないわ。話を続けましょう」
「そう言うわけだから、魔法少女は一人や二人じゃないの。
今この時も、世界中で魔女が人々に害を為している。それと戦うために、世界中に魔法少女が存在しているの。
……なんて、これはキュゥべえの受け売りなのだけどね」
「なるほどね、くぁ……ふ。こっちも随分物騒なわけだ」
さほど興味はない、といった様子でアクアは欠伸をかみ殺しながら答えた。
けれど、続く言葉にその目の色を変えた。
「そして、これが魔法少女の証であるソウルジェム。魔法少女の願いによって生み出される、魔法少女に魔法の力を与えてくれるものよ」
マミが手にはめていた指輪が小さく輝くと、その後には綺麗な装飾を施された卵のような、宝石がその手の内に生じていた。
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