873: ◆Oe72InN3/k
2012/11/02(金) 00:19:14.82 ID:X/71y8+d0
奉太郎「ああ、そうそう」
奉太郎「結局、お前はあの時ペンを回せなかったな」
える「それもしっかりと、覚えていますよ」
874: ◆Oe72InN3/k
2012/11/02(金) 00:20:26.47 ID:X/71y8+d0
奉太郎「まあ、結構」
える「折木さんを騙すのには、苦労しそうですね……」
奉太郎「……逆を言えば、千反田に騙されるのは苦労しそうだ」
875: ◆Oe72InN3/k
2012/11/02(金) 00:21:29.52 ID:X/71y8+d0
える「でもやはり、凄いと思いますよ」
奉太郎「それは俺も、千反田に感じている事だ」
その時、また一段と派手に花火があがった。
876: ◆Oe72InN3/k
2012/11/02(金) 00:24:08.05 ID:X/71y8+d0
奉太郎「ちょっといいか、千反田」
える「はい、どうぞ」
奉太郎「追いかけあっていた二人が、気付くにはどうすればいいと思う?」
877: ◆Oe72InN3/k
2012/11/02(金) 00:27:32.65 ID:X/71y8+d0
える「そうですね、それは……」
える「横を見れば、良いのでは無いでしょうか」
奉太郎「……一緒だ、それも俺と同じ考えだ」
878: ◆Oe72InN3/k
2012/11/02(金) 00:29:10.12 ID:X/71y8+d0
奉太郎「俺は、お前の事が」
える「ちょ、ちょっと待ってください、折木さん」
奉太郎「な、なんだ」
879: ◆Oe72InN3/k
2012/11/02(金) 00:29:43.84 ID:X/71y8+d0
恐らく、確認の為に千反田はそう質問したのだろう。
そんな事をせずとも、分かるだろうに。
……もしかすると、千反田も意外と用心深いのかもしれない。
880: ◆Oe72InN3/k
2012/11/02(金) 00:30:39.54 ID:X/71y8+d0
える「では」
そう言い、千反田は短く咳払いをする。
その瞬間、空気が変わるのを俺は感じた。
881: ◆Oe72InN3/k
2012/11/02(金) 00:31:21.14 ID:X/71y8+d0
俺はそのまま、千反田の肩を掴む。
そして顔を近づけ。
千反田に、返事代わりのキスをした。
882: ◆Oe72InN3/k
2012/11/02(金) 00:31:48.83 ID:X/71y8+d0
夏のある日。
少しだけ夜風が涼しい、祭りの終わり。
俺は、薔薇色への道を選んだ。
883: ◆Oe72InN3/k
2012/11/02(金) 00:32:39.02 ID:X/71y8+d0
以上で第20話、第2章、終わりとなります。
乙ありがとうございました。
次回から3章となりますが、少しだけ間が空いてしまうかもしれません……恐らく。
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