923: ◆Oe72InN3/k
2012/11/05(月) 22:23:16.83 ID:PozhboZ10
える「ご馳走様です」
行儀良く両手を合わせ、千反田はそう言った。
奉太郎「ご馳走様です」
924: ◆Oe72InN3/k
2012/11/05(月) 22:23:47.52 ID:PozhboZ10
奉太郎「何を?」
える「前に、福部さんに言われた事です」
奉太郎「……里志に?」
925: ◆Oe72InN3/k
2012/11/05(月) 22:24:14.45 ID:PozhboZ10
奉太郎「……似ている?」
える「ええ、私と折木さんが」
奉太郎「あいつもついに、おかしくなったか」
926: ◆Oe72InN3/k
2012/11/05(月) 22:24:41.37 ID:PozhboZ10
なるほど、そう言う事か。
しかし、どうにも里志の言葉だからと言えど……千反田に名前を呼ばれ、ちょっと恥ずかしい。
奉太郎「まあ、結構長い間一緒に居たからな」
927: ◆Oe72InN3/k
2012/11/05(月) 22:25:22.97 ID:PozhboZ10
奉太郎「これは、すごいな」
空に走っていたのは、無数の流れ星だった。
える「天気が良いと、見れるとテレビで言っていたので……良かったです」
928: ◆Oe72InN3/k
2012/11/05(月) 22:26:29.96 ID:PozhboZ10
える「折木さんは何か願い事、しないんですか?」
奉太郎「俺は、こういうのは信じていない性質なんで」
える「ふふ、そうですよね」
929: ◆Oe72InN3/k
2012/11/05(月) 22:27:39.45 ID:PozhboZ10
奉太郎「……ああ」
奉太郎「多分、だが」
奉太郎「……千反田の事は、良く見ていたのかもしれない」
930: ◆Oe72InN3/k
2012/11/05(月) 22:28:11.41 ID:PozhboZ10
奉太郎「ああ、千反田を見ていると俺を見ている気分になる……だったか」
える「そうです、それでですね」
える「それは多分、私が折木さんの癖を、自然と真似しているんだと思います」
931: ◆Oe72InN3/k
2012/11/05(月) 22:29:08.28 ID:PozhboZ10
える「いいえ、構いませんよ」
える「だって私は、幸せですから」
そう言い、俺の肩に千反田は頭を預けて来た。
932: ◆Oe72InN3/k
2012/11/05(月) 22:29:34.61 ID:PozhboZ10
奉太郎「……参ったな」
とりあえず、このままにしておいて風邪でも引かれたら後味が悪すぎる、場所を移そう。
そうして千反田を部屋の中へと移し、畳んで置いてあったタオルを一枚、千反田に掛けて置いた。
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