過去ログ - 極悪人「レイプしてやろうか?」 お嬢様「ええっ!?」
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◆2Ru5HhxpIY
[saga]
2012/10/03(水) 23:03:38.45 ID:SsixQFhf0
リリアンが両手に荷物を持って帰ってきた。
袋に詰まったものは果物や、パン、それに生肉などの品だ。
どれも全部店先に並んでいるのを気づかれぬように盗ったのだろう。
「ここら一帯の村は警戒心が薄い。都市に比べたら割と簡単だ」
意味ありげな微笑を浮かべて、リリアンは両手の荷物を木製のテーブルに置いた。
本日の朝食の食材も来たので、お嬢様エウジェーニアも大喜びだ。
「それでは、エウジェーニア。朝食にしますか」
「うん!・・・それはそうと、クライドやっと私のこと様とか、さん付けせずに呼んでくれたね」
それはちょっとした心境の変化だったが、説明する義理もない。
リリアンの前ではなおさらだ。
「今日は私が作るのか?それともお前か」
「俺でいいさ」
「いつも悪い」
リリアンに料理はさせられない。
炭と化した肉や食材を平気で皿に盛り付け、これが料理だ、という女なのだから。
俺は我慢出来るが、お嬢様に炭を食べさせるのは俺が嫌になる。
俺は部屋の隅に備えられた簡単な台所に立って、食材を切り始めた。
献立は肉を炒め、卵を焼く"ベーコンエッグ"的なものだ。
「うっわぁ〜・・・・・・すっごくいい匂いする!」
「そうだな・・・。クライドはああ見えて料理が得意なんだぞ」
「へぇ〜!」
リリアンに言われると普通の人に言われるより10倍くらい説得力が違う。
そう考えながらも、手はテキパキと作業をこなし、3人前の朝食ができた。
「どうぞ。貴女のお口に合うかは保証できませんがね」
「いや!見てても十分おいしそうって分かる!」
「ん・・・ありがとうクライド」
女性陣は俺が席に着く前に食べ始めてしまったが、別に気にすることじゃあない。
俺の分の朝食も机に置くと、俺は席についた。
「うんまあーい!!クライド凄い才能持ってるんだ!」
「うむ、質素だが実に美味だ」
そう褒めちぎられると、作った側も嬉しく感じるものだ。
特に味付けはしていないのだが、ちょっとしたおまじないをかけてある。
母親によく言われたことだった、料理にそう念じるだけで、美味しくできるんだとか。
半信半疑で結構前にリリアンに夕食を食べてもらった時は、褒められて嬉しかったのを覚えている。
「ごちそうさまでした!」
元気よく言うと、例のごとく高めの椅子からピョンと飛び降り、リリアンの膝の上に収まるように座る。
「リリアンがこんなにいっぱい"買ってきてくれた"からいい朝ごはんだったよ。ありがとう」
エウジェーニアはそう言うとまだ食事中のリリアンに構わず抱きついた。
相当なついているようだ。
本来ならば微笑ましいのだろうが・・・。
俺たちにはあまり嬉しくない"単語"があったせいで、何か引っかかるものがあった。
"買ってくれた"・・・俺たち極悪人の盗人としては、あまり気持ちのよくないワードだった・・・・・・。
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