過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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159:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 19:53:24.90 ID:mpXVKIpT0
こんばんは。

引き続き第三話を投稿させていただきます。

お楽しみいただけましたら幸いです。


160:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 19:54:29.62 ID:mpXVKIpT0


蝉の声が聞こえる中、汀は圭介に車椅子を押してもらいながら、
木漏れ日の中を進んでいた。

以下略



161:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 19:55:10.72 ID:mpXVKIpT0
「あそこ」

右手で木の下を指差す。

そこには薄汚れた段ボール箱が置いてあり、
以下略



162:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 19:55:48.17 ID:mpXVKIpT0
「待って、待ってよ」

汀が声を上げる。

「何だ?」
以下略



163:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 19:56:15.56 ID:mpXVKIpT0
「この子を拾っていくよ」

「何で?」

「何でも」
以下略



164:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 19:56:43.06 ID:mpXVKIpT0
圭介はため息をついて、車椅子から手を離し、ダンボールに手をかけた。

濡れていて崩れたそれを破り、子猫を無造作に手で掴み上げる。

「……分かったよ。癒しは大事だからな」
以下略



165:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 19:58:00.26 ID:mpXVKIpT0

★Karte.3 蜘蛛の城★

汀の部屋の隅に、圭介が用意したケージが設置された。

以下略



166:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 19:58:38.14 ID:mpXVKIpT0
数日後、圭介はくしゃみをした汀を、心配そうに見た。

そして言いにくそうに口を開く。

「汀。あまり猫を顔に近づけるな。その毛は、お前には毒だ」
以下略



167:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 19:59:10.98 ID:mpXVKIpT0
猫……小白を抱きながら、汀は言った。

「小さくて白いから」

「…………」
以下略



168:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 19:59:43.81 ID:mpXVKIpT0
「汀、猫で遊ぶのはいいが、仕事が入った」

「今日はやだ」

「我侭を言うな。
以下略



169:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:00:22.30 ID:mpXVKIpT0
「そうだ」

「どうして?」

「クライアントのたっての希望だからだ」
以下略



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