過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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187:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:12:46.90 ID:mpXVKIpT0
そこで議席の老人が咳払いをし、圭介を見た。

「高畑医師。口が過ぎる」

「あなた方は根本的な勘違いをしていらっしゃる」
以下略



188:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:13:17.63 ID:mpXVKIpT0
「ですが、請けましょう。報酬は指定額の三倍いただきます」

老人達が眉をひそめる。

議席の老人が、一拍置いてから聞いた。
以下略



189:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:13:46.51 ID:mpXVKIpT0
「それでは、この子は一旦退席させます。
秋山さん、マインドスイーパーに余計なことを吹き込もうとするのは、
規定違反です。罰則を受けていただきます」

秋山が、一瞬間をおいてから、怒りで顔を真っ赤にする。
以下略



190:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:14:29.35 ID:mpXVKIpT0


会議室を出たところにある、中庭の隅で、汀は眠っていた。

木陰になっていて、爽やかな風が吹いてくる。
以下略



191:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:15:10.11 ID:mpXVKIpT0


汀は、ハワイの白いビーチに座っていた。

白い水着を着て、波打ち際で足をぶらぶらとさせている。
以下略



192:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:15:39.90 ID:mpXVKIpT0
カンカンと照っている太陽で、肌がこげるのも構わず、
波音を立てて海に、背中から倒れこむ。

新鮮なその感覚に、汀は水に浮かびながら満足そうに息をついた。

以下略



193:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:16:15.72 ID:mpXVKIpT0
「びっくり。猫って夢と現実の世界を行き来できる生き物だって
言うことは知ってたけど、実際にそんな例を見るのは初めてだよ」

ニャーと小白は鳴くと、また恐る恐る汀の腹の上から、水に手をつけた。

以下略



194:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:16:57.41 ID:mpXVKIpT0
ニャーと鳴いた小白に頷いて、彼女は続けた。

「そうだよね。一人でいると、不安だよね。
私も、圭介がいてくれなきゃ、おかしくなってると思うんだ」

以下略



195:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:17:35.21 ID:mpXVKIpT0
ニャーと小白が鳴く。

「あなたにはまだちょっと、早かったかな」

首をかしげて汀は続けた。
以下略



196:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:18:08.29 ID:mpXVKIpT0
「逃げるよ!」

悲鳴のように叫んで、彼女は走り出した。

無限回廊のように立ち並ぶ椰子の木に、次々と炎がついていく。
以下略



197:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:18:37.37 ID:mpXVKIpT0
熱い。

暑い、のではない。

体をジリジリと焦がすほどに、周囲の気温が上がりはじめた。
以下略



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