過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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192
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:15:39.90 ID:mpXVKIpT0
カンカンと照っている太陽で、肌がこげるのも構わず、
波音を立てて海に、背中から倒れこむ。
新鮮なその感覚に、汀は水に浮かびながら満足そうに息をついた。
以下略
193
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:16:15.72 ID:mpXVKIpT0
「びっくり。猫って夢と現実の世界を行き来できる生き物だって
言うことは知ってたけど、実際にそんな例を見るのは初めてだよ」
ニャーと小白は鳴くと、また恐る恐る汀の腹の上から、水に手をつけた。
以下略
194
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:16:57.41 ID:mpXVKIpT0
ニャーと鳴いた小白に頷いて、彼女は続けた。
「そうだよね。一人でいると、不安だよね。
私も、圭介がいてくれなきゃ、おかしくなってると思うんだ」
以下略
195
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:17:35.21 ID:mpXVKIpT0
ニャーと小白が鳴く。
「あなたにはまだちょっと、早かったかな」
首をかしげて汀は続けた。
以下略
196
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:18:08.29 ID:mpXVKIpT0
「逃げるよ!」
悲鳴のように叫んで、彼女は走り出した。
無限回廊のように立ち並ぶ椰子の木に、次々と炎がついていく。
以下略
197
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:18:37.37 ID:mpXVKIpT0
熱い。
暑い、のではない。
体をジリジリと焦がすほどに、周囲の気温が上がりはじめた。
以下略
198
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:19:10.59 ID:mpXVKIpT0
顔を上げた汀の目に、たいまつを持った人影が見えた。
熱気で揺らめくビーチの向こう、二十メートルほど離れた先に、
たいまつを持った男……何故か、ドクロのマスクを被った男が、
反対の手に薄汚れたチェーンソーを持って、
以下略
199
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:19:44.94 ID:mpXVKIpT0
ドルン、ドルンとチェーンソーが回る。
ザシュリ、ザシュリ、と男が足を踏み出す音が聞こえる。
そこで、汀は
以下略
200
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:20:12.31 ID:mpXVKIpT0
男は、さして気にした風もなく、また足を踏み出した。
「シャアアーッ」
小白が威嚇の声を上げた。
以下略
201
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:20:51.10 ID:mpXVKIpT0
そこでドクロマスクの男は、たいまつを脇に投げ捨て、
チェーンソーを振りかぶって小白に切りかかった。
化け猫の眉間にチェーンソーが突き刺さり、回転する。
以下略
202
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/17(水) 20:21:34.17 ID:mpXVKIpT0
汀はそこでハッとして、自分をくわえて走っている小白に言った。
「圭介だ! 目を覚ますよ。小白もついてきて!」
目の前に、突然ボロボロの、
以下略
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