過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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203:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:22:17.92 ID:mpXVKIpT0
小白は、それに構うことなく、
誰に教えられたわけでもないのに、
明らかに小さなそのドアに頭を突っ込んだ。

ポン、という音がして、汀が宙に投げ出される。
以下略



204:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:22:51.32 ID:mpXVKIpT0


「汀、起きろ。大丈夫か、おい、汀!」

切羽詰ったような圭介の声が聞こえる。
以下略



205:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:23:30.27 ID:mpXVKIpT0
「落ち着け。ここは現実の世界だ。俺がついてる。分かるな?」

「ここ、どこ……?」

はぁはぁと荒く息をついて、汀がそう聞く。
以下略



206:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:24:05.79 ID:mpXVKIpT0
「……少し目を離すとこれだ」

そこで、汀の服にもぐりこんでいた小白が顔を出し、
圭介の手に噛み付いた。

以下略



207:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:24:36.58 ID:mpXVKIpT0
「ぶたないで……小白が、助けてくれたの……」

「…………」

圭介は傷を揉んで止血すると、頭を抑えてため息をついた。
以下略



208:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:25:17.55 ID:mpXVKIpT0


次の日、汀は頭をふらふらさせながら、車椅子に乗っていた。

それを押しながら、
以下略



209:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:25:47.16 ID:mpXVKIpT0
道具と一口に言っても、やはり人間は人間だ。

それに、汀は普通の女の子ではない。

そう、普通ではないのだ。
以下略



210:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:26:22.41 ID:mpXVKIpT0
大河内がそう言って、圭介と汀を施術室の中へと誘導した。

医師たちが、顔を見合わせて心配そうな表情をしながら、
大河内の後に続く。

以下略



211:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:27:01.27 ID:mpXVKIpT0
大河内は歯を噛みながらそれを見送り、忌々しそうに呟いた。

「……精神世界で殺されると、
現実の肉体にも多大なる影響が及ぶ。
あの子達は、もうマインドスイープ出来ないかもしれない」
以下略



212:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:27:36.34 ID:mpXVKIpT0
そこで、彼の隣に腰を下ろしてマスクを被っていた
マインドスイーパー……十五、六ほどの男の子の口から、
勢い良く血が噴出した。

「三番、やられました! ダイブ続行不可能です!」
以下略



213:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/17(水) 20:28:08.04 ID:mpXVKIpT0
「駄目だ。意識的境界線が張られていて、元に戻れないらしい」

「どうして俺達の到着を待たなかった?」

「お前達こそ、施術予定時間を三時間も遅れてどうした?
以下略



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