過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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267
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/18(木) 11:06:02.26 ID:OB2lhOYj0
「私……私は……」
「なぎさちゃん!」
そこで、うずくまっていた岬が大声を上げた。
以下略
268
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/18(木) 11:06:35.18 ID:OB2lhOYj0
『汀!』
圭介が大声を上げる。
汀は、動きを止めた蜘蛛達に言った。
以下略
269
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/18(木) 11:07:02.62 ID:OB2lhOYj0
それは、顔写真だった。
赤ん坊の、写真だった。
「中島正一。それがあなたの名前。
以下略
270
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/18(木) 11:07:50.32 ID:OB2lhOYj0
それは、体長十メートルはあろうかという、巨大な蜘蛛だった。
八つの赤い目を光らせながら、巨蜘蛛は地面を踏みしめ、
汀の前まで移動すると、顔を屈めて蟲の口を開いた。
以下略
271
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/18(木) 11:08:55.77 ID:OB2lhOYj0
巨蜘蛛が悲鳴を上げた。
嫌々をするように首を振った蜘蛛に、汀は淡々と続けた。
「あなたが思い描く現実なんて、どこにもない。
以下略
272
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/18(木) 11:09:41.58 ID:OB2lhOYj0
蜘蛛の足は、簡単に汀の背中を胸まで貫通すると、向こう側に抜けた。
そして地面に、まるで蟲のように、少女のことを縫いとめる。
「ゲボッ」
以下略
273
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/18(木) 11:11:21.44 ID:OB2lhOYj0
「良く……見て。これがあなたよ……
誰も言わないなら……私が言ってあげる……」
「なぎさちゃん!」
以下略
274
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/18(木) 11:12:33.76 ID:OB2lhOYj0
その長い絶叫は周囲に轟き渡り、丘をグラグラと揺らした。
たまらず目を閉じた汀の体を固定していた足が、フッと消える。
胸に大穴を空けて地面に崩れ落ちた汀の目に、
以下略
275
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/18(木) 11:13:28.98 ID:OB2lhOYj0
汀は小白に寄りかかって、ゼェゼェと息をついて、また血を吐き出した。
『良くやった、汀。戻って来い、早く!』
圭介がマイクの向こうで怒鳴る。
以下略
276
:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/10/18(木) 11:14:18.34 ID:OB2lhOYj0
★
激しく咳をしながら、汀は目を開いた。
息が詰まり、呼吸が出来ない。
以下略
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