過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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315:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:22:53.15 ID:K0O/uRqT0

★Karte.5 シロイセカイ★

びっくりドンキーの店内、客があまりいない隅の席で、
汀はすぅすぅと寝息を立てていた。
以下略



316:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:23:53.48 ID:K0O/uRqT0
「汀ちゃんは……寝ているのか」

「お前の到着があまりに遅いから、
こんなところでクスリを投与することになっちまった」

以下略



317:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:24:41.56 ID:K0O/uRqT0
オーナーが大河内の注文を聞いて、頭を下げて下がる。

そこで圭介は、暗い表情のまま大河内に言った。

「ここには来て欲しくなかった」
以下略



318:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:25:25.90 ID:K0O/uRqT0
「それとこれとは話が違う。次元の違う話題を持ってくるな、苛々する」

「お前にしては珍しく荒れてるな」

大河内が、オーナーが持ってきたコーヒーに口をつける。
以下略



319:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:25:59.54 ID:K0O/uRqT0
「赤十字の問題は、赤十字で処理しろ。俺には関係がない。
お前達の尻拭いで、大事な弾を減らしたくない」

「酷い言い草だな。何があった?」

以下略



320:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:26:28.71 ID:K0O/uRqT0
「…………」

それには答えずに、圭介は足を組んだ。

そして大河内を、睨むように見る。
以下略



321:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:27:05.02 ID:K0O/uRqT0
「赤十字の意向じゃない。
この私、個人からの依頼だとしたら、どうかな」

圭介が顔を上げる。

以下略



322:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:27:37.54 ID:K0O/uRqT0
「いいじゃないか。供給過多な人口が減る」

「それが医者の言葉か」

「ああ」
以下略



323:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:28:32.86 ID:K0O/uRqT0
大河内にそう言われ、圭介は資料を手にとってめくった。

そしてしばらく各ページを凝視した後

「へぇ……」
以下略



324:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:29:04.82 ID:K0O/uRqT0
大河内はその単語を聞いた瞬間、サッと顔を青ざめさせた。

「……どこからその情報を仕入れた?」

たちまち低い声になり、身を乗り出した大河内に、
以下略



325:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:29:34.17 ID:K0O/uRqT0
「一度、お前の身辺を警察も交えて徹底的に洗う必要がありそうだな」

「元老院が許せば、勝手にやればいい」

挑発的にそう言い、圭介と大河内はしばらくの間にらみ合った。
以下略



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