過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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340:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:38:55.82 ID:K0O/uRqT0
大河内は咳払いをして、周りを見回した。

「……こちらが、先ほど説明した高畑医師と、マインドスイーパーです。
特A級の能力者です。私が、個人的な要望でお呼びしました」

以下略



341:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:39:37.63 ID:K0O/uRqT0
「事前に説明したとおり、ダイブ対象者は、高橋有紀。
生後一ヶ月の赤ん坊です。
現在、比較的経度な自殺病第二段階を発症しています。
自覚症状などはありませんが、年齢を考え、
即急なダイブと事前治療が必要であると判断しました」
以下略



342:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:40:14.34 ID:K0O/uRqT0
「現在警察も身柄を拘束しようと捜索をしていますが、
この男による精神攻撃の可能性が高い。
皆さんには、可能な限り迅速に、患者の治療を行い、
この男のハッキングを我々が阻止している間、
退避していただきたい」
以下略



343:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:40:52.09 ID:K0O/uRqT0
「明確な正体はまだ分かっていません。
サイバーテロリストの一派である可能性が高いと思われます」

「それだけの情報で、気をつけろといわれてもな……」

以下略



344:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:41:38.03 ID:K0O/uRqT0


汀は、淡々とした目で、眠らされている赤ん坊を見た。

赤ん坊の頭には、マスク型ヘルメットが被せられている。
以下略



345:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:42:05.48 ID:K0O/uRqT0
そこに大河内が近づいて、しゃがみこむ。

「汀ちゃん、危ないと思ったら、すぐに帰還するんだ」

「せんせ、これが終わったら、一緒に遊ぼう」
以下略



346:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:42:36.36 ID:K0O/uRqT0
大河内が、汀の小指と自分の小指を絡ませる。

そこで圭介が立ち上がり、大河内を汀から引き離した。

「ダイブの邪魔だ。早く配置につけ」
以下略



347:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:43:19.22 ID:K0O/uRqT0
そう言って圭介は、背中を向けた大河内に代わって、
汀の脇にしゃがんだ。

「余計なことは考えるな。
いいか、精神世界でどんなジャックにあっても、動揺するなよ。
以下略



348:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:43:49.13 ID:K0O/uRqT0
「大丈夫だよ。仮にどうにかなったとしても……」

汀は、冷めた目で赤ん坊を見た。

「少しくらいなら大丈夫でしょ」
以下略



349:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:44:26.72 ID:K0O/uRqT0


汀は目を開いた。

彼女は、いや、「彼女達」は一面真っ白な空間に立っていた。
以下略



350:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:45:04.13 ID:K0O/uRqT0
汀は、米粒のような砂を、しゃがんで手ですくうと、
サラサラと下に落とした。

風はない。

以下略



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