過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
1- 20
351:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:45:32.74 ID:K0O/uRqT0
「ただの、自然構築された無修正の白空間。
本当に自殺病を発症してるの? ってくらい平和」

『そうか。中枢は……探すまでもないだろうな』

以下略



352:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:46:02.62 ID:K0O/uRqT0
「訂正。ちょっと難しいかも」

『どういうことだ?』

「中枢が剥き出しで置いてあるのは乳幼児によくあることだから、
以下略



353:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:46:46.26 ID:K0O/uRqT0
全員同じ白い病院服なので、
判別がつけにくいが、明らかに汀に敵意を向けている子もいる。

汀は一歩下がって、自分に声をかけた女の子を見た。

以下略



354:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:47:45.39 ID:K0O/uRqT0
汀よりも一、二歳程年上だろうか。

しかし丁寧で優しい、おっとりした口調は、
どこか落ち着いた風格を漂わせている。

以下略



355:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:48:20.04 ID:K0O/uRqT0
そしてニッコリと笑う。

「そんなことないですよ。挨拶も重要な仕事の一つです。
あなた、会議室では一言も返してくれなかったから……」

以下略



356:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:48:49.73 ID:K0O/uRqT0
「……?」

怪訝そうな顔をした汀に、理緒は慌てて顔の前で手を振って続けた。

「あ……あなたが、もっと上手く治療できるなら、
以下略



357:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:49:20.24 ID:K0O/uRqT0
そう言って、理緒は手を伸ばし、
汀が制止しようとする間もなく、丸い玉を両手で包み込んだ。

そして、つぷり、と音を立てて指を中に入れる。

以下略



358:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:50:01.30 ID:K0O/uRqT0
彼女が手につまんでいた、黒いウナギのような筋が、
塵になって消えていく。

「……驚いた。精神中核の奥に食い込んでたウイルスを、
核を傷つけずに、素手で除去するなんて……」
以下略



359:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:50:34.25 ID:K0O/uRqT0
それに、圭介が答えかけた時だった。

理緒が精神中核から引き抜いた黒い筋が、
途中から千切れてポタリ、と地面に落ちた。

以下略



360:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:51:08.98 ID:K0O/uRqT0
「え……?」

ポカンとしている理緒の方に、蛇のようになった、
そのゼリー物質は鎌首をもたげた。

以下略



361:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/18(木) 17:51:52.23 ID:K0O/uRqT0
二人がいた場所に、黒い巨蛇が頭から着地する。

そのまま地面にするすると入り込み、蛇は姿を消した。

「あ……ありがとう……」
以下略



953Res/544.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice