過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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527:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:32:26.72 ID:byJxhkJD0
「だから、ね。ちょっとだけなぎさちゃんに痛い思いをして欲しいんだ。
大丈夫。死にはしないから。
『機関』が君の事を探してる。
僕もだ。だから、君のいる位置を逆探知させてもらうよ」

以下略



528:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:32:57.63 ID:byJxhkJD0
「待って……!」

汀は悲痛な声を上げた。

「ん?」
以下略



529:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:33:27.33 ID:byJxhkJD0
ナンバーXは怪訝そうな顔をして、汀を見た。

「嘘ついてもすぐに分かるよ。これは特別な空間に続く鍵なんだ。
『僕』が、『絶対に外れないように』なぎさちゃんの心の中に、
縫いつけたじゃないか。忘れたとは言わせないよ?」
以下略



530:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:33:56.24 ID:byJxhkJD0
燃える家。

悲鳴。

断末魔の絶叫。
以下略



531:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:34:29.08 ID:byJxhkJD0
そこまで思い出した時、汀のヘッドセットの電源がついた。

『再アクセス完了。
全ての設定をニュートラルにして自動構築開始。汀、聞こえるか?』

以下略



532:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:35:07.42 ID:byJxhkJD0
「……!」

バタン。

ドアが閉まった。
以下略



533:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:35:37.45 ID:byJxhkJD0
いつの間に脱出したのか。

いつの間に枷を外したのか。

全く分からないほどの、一瞬の移動だった。
以下略



534:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:36:15.64 ID:byJxhkJD0
「なぎさちゃん! 君じゃないか!
僕の構築から抜け出せる人はいないって、
褒めてくれたの、君じゃないか!
なのに……なのにどうして? ずるいよ!」

以下略



535:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:37:08.80 ID:byJxhkJD0
「マインドジャック……?」

ナンバーXが唖然として呟く。

「なぎさちゃんの意識を乗っ取ったな! ヤブ医者!」
以下略



536:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:37:42.17 ID:byJxhkJD0
「なぎさちゃんを返せ!」

『面白いじゃないか。かかってこいよ』

汀が手を上げ、焦点の合わない瞳で彼を見て、挑発的に動かす。
以下略



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