過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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531:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:34:29.08 ID:byJxhkJD0
そこまで思い出した時、汀のヘッドセットの電源がついた。

『再アクセス完了。
全ての設定をニュートラルにして自動構築開始。汀、聞こえるか?』

以下略



532:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:35:07.42 ID:byJxhkJD0
「……!」

バタン。

ドアが閉まった。
以下略



533:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:35:37.45 ID:byJxhkJD0
いつの間に脱出したのか。

いつの間に枷を外したのか。

全く分からないほどの、一瞬の移動だった。
以下略



534:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:36:15.64 ID:byJxhkJD0
「なぎさちゃん! 君じゃないか!
僕の構築から抜け出せる人はいないって、
褒めてくれたの、君じゃないか!
なのに……なのにどうして? ずるいよ!」

以下略



535:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:37:08.80 ID:byJxhkJD0
「マインドジャック……?」

ナンバーXが唖然として呟く。

「なぎさちゃんの意識を乗っ取ったな! ヤブ医者!」
以下略



536:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:37:42.17 ID:byJxhkJD0
「なぎさちゃんを返せ!」

『面白いじゃないか。かかってこいよ』

汀が手を上げ、焦点の合わない瞳で彼を見て、挑発的に動かす。
以下略



537:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:38:28.96 ID:byJxhkJD0
ナンバーXが怒鳴って、彼女の頭に銃を突きつける。

しかしその銃身を手で弾き、汀は、躊躇なくナイフを突きこんだ。

少年がそれを身をひねって避け、
以下略



538:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:39:04.96 ID:byJxhkJD0
彼女は地面を蹴って、凄まじい勢いで加速すると、
一瞬でナンバーXに肉薄した。

そしてナイフを横に振る。

以下略



539:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:39:31.96 ID:byJxhkJD0
汀が、目を細めてにやぁりと笑った。

『最高の玩具だよ』

「この……!」
以下略



540:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:40:12.08 ID:byJxhkJD0
『これでそのおしゃべりな口も、しばらくは聞けないだろう。
ウイルスを忍ばせてもらった。お前が使ったのと、同じ手だ』

汀の体から力が抜け、彼女はナイフを取り落とし、
ずしゃり、と無造作にその場に崩れ落ちた。
以下略



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