過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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537:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:38:28.96 ID:byJxhkJD0
ナンバーXが怒鳴って、彼女の頭に銃を突きつける。

しかしその銃身を手で弾き、汀は、躊躇なくナイフを突きこんだ。

少年がそれを身をひねって避け、
以下略



538:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:39:04.96 ID:byJxhkJD0
彼女は地面を蹴って、凄まじい勢いで加速すると、
一瞬でナンバーXに肉薄した。

そしてナイフを横に振る。

以下略



539:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:39:31.96 ID:byJxhkJD0
汀が、目を細めてにやぁりと笑った。

『最高の玩具だよ』

「この……!」
以下略



540:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:40:12.08 ID:byJxhkJD0
『これでそのおしゃべりな口も、しばらくは聞けないだろう。
ウイルスを忍ばせてもらった。お前が使ったのと、同じ手だ』

汀の体から力が抜け、彼女はナイフを取り落とし、
ずしゃり、と無造作にその場に崩れ落ちた。
以下略



541:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:40:54.68 ID:byJxhkJD0
ナンバーXは、地面に倒れこんで、汀の方に手を伸ばした。

「な…………ちゃ…………」

その手が、パタリと力をなくして地面に崩れる。
以下略



542:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:41:44.36 ID:byJxhkJD0


汀が目を覚ましたのは、それから数分経ってのことだった。

彼女は目を開き、緩慢にその場に起き上がる。
以下略



543:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:42:21.88 ID:byJxhkJD0
『お前、トラウマと戦ってるうちに、記憶が飛んだんだよ。
大丈夫だ。もう心配はない』

「トラウマと……?」

以下略



544:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:43:00.10 ID:byJxhkJD0
「わ……分かった」

先ほどまでのことを全く覚えていないのか、汀は慌てて周りを見回した。

「異常変質心理壁は……」
以下略



545:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:43:36.35 ID:byJxhkJD0
「……どういうこと?」

『分からん。何かのトラウマだろう。消せるか?』

「やってみる」
以下略



546:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/20(土) 22:44:08.54 ID:byJxhkJD0


汀が出歩けるようになったのは、それから八日目のことだった。

彼女は、診察室のドアを開いて、
以下略



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