過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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708:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:09:25.91 ID:NmcSo/nB0
顔を上げた汀の目の先。

「物体」の更に二十メートル程先に、
ポケットに手を突っ込んだ白髪の少年が立っているのが見えた。

以下略



709:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:10:03.24 ID:NmcSo/nB0
血溜まりの中に立ち尽くしている汀に、理緒が駆け寄った。

「汀ちゃん……すごい……私、全然見えませんでした……」

「理緒ちゃん、今あそこに人が立ってなかった?」
以下略



710:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:10:37.78 ID:NmcSo/nB0
そして数秒後、彼女はビチビチとはねる、
ピラニアのような形の真っ黒い魚を掴みだした。

それを勢いよく地面にぶつける。

以下略



711:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:11:13.53 ID:NmcSo/nB0


びっくりドンキーのいつもの席で、眠っている汀の脇で、
理緒はちびちびとメリーゴーランドのパフェを食べていた。

以下略



712:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:11:50.71 ID:NmcSo/nB0
「もう『患者』じゃない。別に話してもいいことだから言うよ。
名前は高杉丈一郎。赤十字の教授だ。
君とは、親交が深いんじゃないか?」

「え……!」
以下略



713:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:12:32.01 ID:NmcSo/nB0
理緒が立ち上がって大声を上げた。

汀の隣で眠っていた小白が頭を上げ、驚いたように彼女を見る。

圭介は肩をすくめ、そして言った。
以下略



714:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:13:01.10 ID:NmcSo/nB0
すがるように理緒は圭介に言った。

「何かの間違いですよね? 冗談にしては酷すぎます!」

「冗談なんて言う訳ないだろ。
以下略



715:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:13:30.12 ID:NmcSo/nB0
「自殺病には赤ん坊でもかかる。
別段、その開発者がかかったとしてもおかしくはないよ」

「そんな……」

以下略



716:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:14:04.93 ID:NmcSo/nB0


びっくりドンキーの駐車場に出た理緒の目に、
ソフィーがSP二人に囲まれて、周囲の視線を意に介さずに、
花壇のラベンダーを弄っているのが見えた。
以下略



717:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:14:32.98 ID:NmcSo/nB0
精神世界の影響は、現実世界にも多大に及ぶ。

まだ指先が凍傷になっているような、
そんな幻の感覚にビリビリとした刺激が走っている。

以下略



718:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/22(月) 20:15:04.76 ID:NmcSo/nB0
「どうして……」

「大概のことなら、私は知っているわ。
あなたのおよびもつかないようなこともね」

以下略



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