過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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771:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/23(火) 22:09:34.57 ID:fuTWsXwH0
理緒と同じくらいの年の頃だろうか。

彼は、売店で買ってきたのか、
手にピルクルの瓶と、菓子パンを数個持っていた。

以下略



772:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/23(火) 22:10:08.92 ID:fuTWsXwH0
「お、おかまいなく。私、大丈夫ですか……」

グゥ、と理緒のお腹が鳴った。

整った顔をしている少年だった。
以下略



773:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/23(火) 22:10:40.02 ID:fuTWsXwH0
言語障害なのだろうか。

切れ切れに彼はそう言うと、
にこやかな笑顔と共に、自分の分のパンを手で指した。

以下略



774:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/23(火) 22:11:24.39 ID:fuTWsXwH0


パンを口に入れ、多少は頭の中が整理できた理緒は、
息をついて少年を見た。

以下略



775:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/23(火) 22:12:10.58 ID:fuTWsXwH0
意外と理性的な喋り方をする人だ。

理緒は警戒心を解いて、しかし彼の手に千円札を握らせた。

「お礼です。私の気持ちだと思って、受け取ってください」
以下略



776:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/23(火) 22:12:43.89 ID:fuTWsXwH0
手を差し出すと、一貴は気さくにそれを握り返してきた。

「同業者の方ですよね? どこでお仕事をされてるんですか?」

「ほ……っかいどう。出張……で」
以下略



777:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/23(火) 22:13:29.94 ID:fuTWsXwH0
問いかけた理緒に、一貴は頷いた。

「有、名……特A」

「今ちょっと具合が悪くて……お話は出来ないんです」
以下略



778:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/23(火) 22:14:21.81 ID:fuTWsXwH0
「……う、ん」

頷いた彼の隣に行き、理緒は息をついた。

「羨ましいな……私の友達は、汀ちゃん以外、
以下略



779:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/23(火) 22:14:51.71 ID:fuTWsXwH0
振り返った理緒の目に、汀を見て目を細めている一貴の姿が映った。

一貴は少し考えていたが、やがて頷いて、ニッコリと笑った。

「俺……たち。だいじょう、ぶ。医者、適当なこ、と、言う」
以下略



780:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/23(火) 22:15:32.96 ID:fuTWsXwH0
その不気味な紙片を受け取り、理緒が首を傾げる。

「何ですか?」

「この……子に、わたし、て。
以下略



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